漢のロマンを追い求めている

車、バイク、ガジェットなどの紹介です。

安全なスポーツカーが欲しい人必見!『ブルックリンSV-1』を紹介

米国モデル 『ブルックリンSV-1』(1974年)

f:id:Shimayaxxx:20220330175624j:plainカナダで生産されたブルックリンSV−1は億万長者のマルコム・ブルックリンが描く安全なスポーツカーを体現したモデルだった。その、マルコム氏は25歳にしてアメリカでビジネスに成功して100万ドル(約1億円)を稼いでしまう。次の事業として、彼は日本の富士重工業(スバル)のスバル360の開発に携わった。そこから、スバル360アメリカに輸出した。

重量が454Kgを切るスバル360は、当時大型車が支流だったため『最も危険な車』として雑誌に取り上げられてしまう。これにマルコム氏は腹が立ったのかむかついたのか、いかなる意思が働いたのかは不明ですが、今度はとびきり安全な車を開発するために誕生したのが『ブルックリンSV−1』なのです。

『ブルックリンSV−1』を開発するためマルコム氏はプロトタイプのデザインを、ハーブ・グラッス・デザインとAVCエンジニアリングとの共同作業を行う。完成したデザインはインパクトのあるガルウイングと、安全性を最重視してできた巨大なバンパーが最大の特徴あるスポーツカーとなった。

1974年、政府の援助もあって、主にデトロイト市で2000台が生産されることとなったSV−1。『SV』とは「Safety  Vehicle」(安全車両)の略である。巨大バンパーをつけたsvー1は、当時の安全基準を遥かに凌いでいた。

特徴的な部分は細部にわたっている。まずガルウイングだが、珍し事に電動で開閉が可能なのである。座席後ろにある巨大な水圧バーが、ドアをゆっくりと持ち上げる仕組みとなっている。ボディーはグラスファイバー製で表面はアクリル酸という樹脂コーティングしたもので、カラーは5種類ほどあったようです。内装はベージュのみで安全をテーマにしていたため灰皿やライターも装備されていませんでした。エンジンは当初はAMCのV8を搭載していましたがモデル後半は排ガス規制などでフォードV8 5.7 リッターを搭載、最高出力は当時のアメリカの規制を受けて220馬力程度。しかしながら、少量生産やリトラクタブルライトのトラブルよアクリル酸という特殊素材を使ったボディーのひび割れ、雨漏りさらに40キロもあるガルウイングがゆがんでドアが開かなくなり、後ろのハッチから出なくてはならないと・・・など色々とトラブルが絶えないスポーツカーでもありました。

安全をテーマにしていた事でメディアからも注目を受け、アメリカ政府からも援助を受けていたブルックリンですが1975年についに倒産、2800台あまりがよに送り出されました。

SVー1の走りはバニッシングin60ど有名なHBハリッキーの第2「ジャンクマン」でいつでも見ることができます。最後はガルウイングを開いたまま、海に落ちてしまうらしですが。

なんと言っても、あの有名な映画「バックトゥザフゥ−チャー」に出てくるデロリアンよりも先にガルウイングを採用したロマンあふれる『ブルックリンSVー1』を検討してみてはどうでしょうか。

ここまでお読みになっていただきありがとうございます。